武庫川女子大学 生活美学研究所 紀要 第28号 研究ノート
ポストインターネットと言われる近年のコンピュータテクノロジーは、驚異的なスピード感を持って進歩しています。しかしながら、ものづくりの分野ではアナログとデジタルを二項対立なものと捉え、アナログにおける身体性を神秘的にあつかい、デジタル技術を嫌う傾向が事実としてあります。
そこで、私は染織工芸作家として作り手の視座から、アナログとデジタルの境界はもはや曖昧であり、二項対立で語ることが現在においてナンセンスであることを前提として、デジタル技術にも身体性が宿っているのではないかという試論を述べた。
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